友人から『墓じまい』したいとの事で相談と見積り依頼がありました
その際のやり取りをご紹介します。
友人なので、ざっくばらんに話をさせていただきました。
なぜ『墓じまい』を考えたの?
(友人の答え)テレビや雑誌をみていたら子供に迷惑が掛かると聞いたからとの事
(私の答え)あなたのお父さんの建てたお墓は草も生えず、基礎の打ち方も丈夫に打設し、風化・劣化する基礎コンクリートを御影石で覆われているから間違いなく軽く100年以上はもちますよ。
お墓には草の生える場所も在りませんよ、除草作業もしたことないですよね。
『あなたも死ぬよね』どこにあなたのお骨納めてもらうの?
分からないとの事、残された者が考えてくれればよいとの事
(私の答え)『お墓じまい』しなかったら大きな費用も掛からず、子供がどの埋葬方法をとるか迷う事なく、あなたのお骨をこのお墓に納める事が出来ますよ。
お父様の建てたお墓は『子供達に迷惑を掛かりませんよ』
子供達や孫達と将来一緒の所に埋葬されたくないの?
(友人の答え)『一緒がいいな』との素直な答えでした
(私の答え)お墓だと一緒できますよ。
しかし、今流行りの樹木葬では1区画1体ずつの埋葬で、家族が一緒の埋葬される事は難しいですよ。
樹木葬でこの地域で1体300,000円位・合祀墓で1体100,000円位です(都市部ではもっと費用がかかります)
樹木葬・合祀墓を選択した場合
あなたの守っているお骨は何体ありますか?費用は幾らかかりますか?
樹木葬では線香、ローソク・お花お供物を上げてお参りするシステムとは違います。
色々なトラブルもよくあると聞いています、下調べして家族での話し合いも大事ですよ、
『子供達の世代、頼りになるなと思う光景をよく目にしますよ』
先ずは、何度も言いますが先走らず家族で相談が大事ですよ。
ここからは友人からの質問
(友人の質問)お墓を守ってゆくのには大きな金額が掛かるの?
(私の答え)あなたの所在している公益財団法人が管理している霊園でも、お墓の土地の広さで違いはありますが、年間㎡2,500円位かな、市町村の管理している霊園ではほとんどの霊園で管理費は掛かりません。
(友人の答え)『大きな金額なんてかからないじゃない』
(友人の質問)子供達は離れているので、一年に何回もお墓に来られないよ。
(私の答え)あなたのお父さんの建てたお墓には草も生えないようになっているし、フラットな作りになっているので風が吹けば枯葉も飛ばされ
雨が降ればほこりも洗い流してくれますよ、そして長い年月の間には大きな地震があるかもしれないので各石を凸凹加工でつながれ耐震工法が施工されていますよ。
結果
友人は『墓じまい』をとりやめ
『私達が死んだら、このお墓に埋葬してって子供達に言っておくわ』との事でした。
お墓を撤去してしまうと、お墓も、合祀した場合お骨も元には戻れません。
事情によっては合祀・樹木葬(ほとんどがこの形式)もよいと思いますが例えば1人暮らしの弟さんのお骨をお兄様のお墓に納骨されますし。
1人暮らしだからといって、合葬しなくてもよいのです。
打ち合わせしておけば
家の未来に向けてのご供養の在り方を考える場合、一時の現象・流行りにとらわれず本質は何かを考えて下さい。
言い過ぎですが
お墓の建立には莫大な費用が掛かるとテレビやネットなどでは報道・書き込みがなされていますが都市部での墓地の使用料が高額なのです。
子供さんに迷惑の掛からないお墓の提案
- 草の生える場所をなくす、以前のお墓には草の生える場所が広くしてあり、これが幾度もお墓に来なければならない、お父さんお母さんの『子供へ迷惑を掛けるの』大きな理由の1つでした、この形式では離れた場所に暮らしていても草が生えないので数年に一度のお参りでも大丈夫です。
近くにお住まいでも、雑草の処理はきついですね、楽をしてください。 - お墓の正面に家名を入れない、お墓があると埋葬の際、大きな費用も掛かりません
その為、将来だれでもお墓を承継しやすいよう、あえて家名を入れず背面に建て主様のお名前・建てられた年月日を彫刻します、家名を彫刻しなくとも、建て主様の偉業はお伝わります。 - 納骨室を大きく作る、少子化で1人息子さん1人娘さんが結婚してご両家のお骨をお守りする、等色々なケースを想定して何体でも納骨できるよう納骨室を大きく作ります。
- ローソク立・線香立を収納する、かげには、ほこり・水垢が付きやすいものです、収納する事で平面が増えてお手入れも楽になりますし、破損・汚れ、紛失する事もふせげます。
- 納骨室を大きく作る基本仕様が2種類あります、お客様のイメージ・ご予算を伺い設計させていただきます(他店様への図面の持ち込みはご遠慮願っています)
『この事の場合は』などのお問い合わせいただけましたら幸いです。